OFFICIAL INTERVIEW

うさぎ役:小澤亜李

■まず最初に、“セイレーン編”が映画化されると聞いた時の感想を教えてください。

TVアニメが放送される前にちいかわ役の青木遥ちゃんと一緒にインタビューを受けた時に「TVアニメは1分だけど、いつか映画になったら嬉しいよね」という話をしていたので、あの時の言葉が時を経て実現して本当に映画化することになって、どんな映像になるんだろうとか想像できない部分もありましたが、やっぱり嬉しい気持ちが大きかったです。

■映画のアフレコも最初は青木さんとお二人でされていましたね。

はい、1人での収録もありましたが、遥ちゃんと録る機会が多かったです。休憩中もたくさん遥ちゃんとお話しできて楽しかったです。TVアニメと映画だとお芝居のつけ方も違うので、今回アドリブも多くて改めてうさぎのお芝居を考え直す機会もいただきました。1ロール20分くらいあったのですが、いつもの音響チームの方々ということもありスムーズに収録が進みました。

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■ちいかわもうさぎも、普通のセリフとは違って難しそうな印象なのですが、お二人とも少しの指示ですぐに調整してスムーズに進行されている姿に感動しました。

それはみんなが同じ解釈をしていて、向いている方向が一緒だからこそだと思います。全く違うことを試すということもないですし、自分たちが思っているうさぎと、スタッフの皆さんが思っているうさぎが共有できている感じがしますね。普段から何を求められているのかがわからないということがないんです。ただ、映画は新しい挑戦もあったので難しい部分もありました。自分の中でちゃんとうさぎを保てているのかというドキドキがありましたね。

■うさぎは特に体力も必要ですよね。映画に出てくるボートを漕ぐシーンはすごい迫力でした。

あそこのシーンは確かに大変でしたね。息のコツをつかむまでは何回かやらせていただきました。そして、あんなに「イーヤハ!」って言ったのは初めてでした。息をつく間もないくらい連発していたので(笑)。TVアニメだとあのシーンで1話分が終わっちゃうくらいの長さでしたが、キャラクターの1シーンが長いというのも劇場版ならではの新鮮さがありました。

■映画では今までの何倍もうさぎに触れる時間があったと思いますが、改めて感じたうさぎの魅力はありましたか?

うさぎはとにかくユニークなキャラクターでどんな時でも自由なんです。楽しい時もピンチな時もとにかく自由なのがうさぎらしい。そして、どんな時でもポーカーフェイスで焦らないし恐れない。常に一定であるからこそ、頼もしさにも繋がっているんですよね。映画でもいつも通りそんな自由さと頼もしさが大発揮されています。みんなと一緒にピンチになることもあるけれど、どっしり構えてくれていて、うさぎがいるだけでなんだか大丈夫そうっていつも思えちゃいます!

■そんなうさぎを演じるうえで楽しいところや、難しいところ、こだわりなどがあれば伺いたいです。

そうですね、うさぎを演じていて思うのは、リアルな音を全く感じさせたくないということです。例えば食事などのアクションがある時、人間を演じる際のような息のお芝居ではなくて、うさぎから出る“余裕さ”と“リアル感のなさ”をあえて入れたいと思っています。映画はアクションもたくさんあり、いつもの10倍くらいのアドリブでリアクションがあるので、うさぎらしさを残さなくてはと不安になりながらも集中して演じました。あとは、絵に合わせないといけないので、難しい部分もたくさんありました。口が開いているか閉じているかという制限の中でアドリブをするので、セリフではない上にその制限も含めてできるリアクションが難しいのですが、TVアニメからずっと同じチームでやっているからこそ出来るのだと思っています。

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■今回はラップのレコーディングも行いましたが、その話を聞いた時はどう思われましたか?

「遂に来たか」という気持ちがありました。原作にもありましたし、小澤さんの声でラップシーンが再現されるのが楽しみですというお声もいただいていたので、「いつかやるのかな、でもだいぶ先だろうな」と思っていました。今回の映画化で、遂にラップのシーンがあると聞き、とても楽しみでした。

■事前に練習をしないとラップを披露するのは難しそうですが・・・。

そうですね、そもそもラップをしたこともないですし、ちいかわの作品の中では予想もつかないユニークな音楽が出てくるので、「これは聞いてみないとわからんぞ」と思いながらも原作を読みながらひそかに練習をしていました。結局全く予想とは違う音楽が届いたので、練習は意味がなかったのですが(笑)。

■原作を読んでいて、セイレーン編で演じてみたかったところはありましたか?

やっぱりラップですね! 素敵な音源をいただいたのでやっていて楽しかったです。TV版でも、うさぎの人気場面が来るたびにプレッシャーを感じながらも気合を入れて収録しているのですが、ラップの収録もドキドキで頑張りました!先ほどもお話しした船を漕ぐシーンなどは映画版であんなに膨らんで盛り上がるシーンだと想像していなかったので、印象的なシーンになりましたね。

■映画ならではの映像美も注目ポイントだと思いますが、小澤さんが楽しみにされているポイントはどこでしょう?

予告映像などを観ていて、時間がゆったり流れているように感じたんですね。TVアニメの1分とはまた違って、キャラクターたちの動きもゆったりしていて新鮮に感じましたし、1シーン1シーンに時間がたっぷりととられており、島の雰囲気を楽しむみんなの表情も1カットずつかわいくて! 観ていて癒されましたし、表情も景色もとにかくキラキラしていて、さすが映画だなと思いました。あと、戦うシーンは今までもあったけど、映画だからこそ、迫力も全然違うだろうなとまだ完成していない映像からでも感じていて。このシーンがどんなふうに完成するのかとにかく楽しみですね。いつもはうさぎだけだったり、ちいかわ・ハチワレと一緒だったりしますが、今回は全員で立ち向かって、みんなで力を合わせて戦うんです。それも映画ならでは。最初から最後まで沢山の音楽が散りばめられていることにも注目ですね。

■TVシリーズでもともに歩んできた青木さんと田中さんのお話も伺いたいのですが、小澤さんから見て成長したと感じる部分などはありますか?

ちいかわは「楽しそうに」とか「心配して」とか、精細な心の表現を一音で表現しないといけないことが多いのに、遥ちゃんはすぐ理解してアウトプットしているんです。そのスピードが年々早くなっていて成長を感じます。一緒にアフレコする時はいつも「すごい! かわいい!」って言っちゃいます(笑)。誠人君は声のトーンを意識してお芝居するのが上手ですよね。声の高さを意識すればするほどお芝居って難しくなるんですよ。お芝居によっては声を低くするとキャラが変わってしまったり別人になっちゃったりもするので、そこも意識しながらお芝居する技術もありますし、頑張っていることも伝わってきます。

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■うさぎを演じていて小澤さん自身変化を感じたことなどはありますか?

知らない間にふてぶてしさがアップしているかもって少し思っています。初期のころは「ちいさくてかわいい生き物なんだ」という意識が強かったので、どこかでかわいさを意識して声も高めだったのですが、気づけばどんどん低くなっていて(笑)。昔の映像を観てみると声の高さの違いに自分でも驚きます(笑)。かわいいという部分が抜けていたかもと反省することもありますね。

■それでは最後に、映画を楽しみにしてくださっている方たちにメッセージをお願いします。

ちいかわはTVアニメの時からナガノ先生の世界観や原作を大事にしつつ作られているので、ナガノ先生の世界が大好きな方たちはもちろん、グッズなどを見て「ちいかわってかわいいよね」と思っていらっしゃる方たちも、みんなが楽しめるエンターテインメント性が高い映像になっていると思います。かわいいのはもちろんですが、しっかりとナガノ先生の世界観も表現されていて、ファンの方々にも「そうそう!これこれ」となってもらえると思います!ちいかわたちの大冒険、ぜひみなさん楽しみにしていてください。

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