

■セイレーン役に決まったときの気持ちを教えてください。
とにかく驚きました。まずはオーディションを受けられることが嬉しかったです。記念受験のような気持ちで受けたのですが、まさか自分を選んでいただけるなんて……ととにかく嬉しさでいっぱいでした。自分が「ちいかわ」に出演できる世界線にいるとは1ミリも想定していなかったのでびっくりしましたね。しかも映画というなかなかない機会だったのもあり、より驚きました。
■セイレーンは言葉を発するだけでなく歌での攻撃もありましたが、アフレコしてみていかがでしたか?
オーディションは原作を読んで「ちいかわたちにとって敵である」ということと、第三者視点では残酷な部分があると思っていたので、ゾワッとさせる部分は怖くなるように演じていたのですが、ディレクションを受けていくうちに、セイレーンには悪気はなくて、ただ日々を楽しんでいて、仲間が傷つけられたらどうしても許せないという気持ちがあるというシンプルでまっすぐな子だと感じたのでそこを意識するようになりました。ダークなシーンもわざと怖くするよりはフラットに演じようと意識していました。

■歌の強さも素晴らしかったです。
ありがとうございます。セイレーンは歌詞がある曲を歌うというより、色々なパターンの「ハー」という声で攻撃するので、難しい部分もありましたが、オーディションに受かったときにナガノ先生から選考理由をいただきまして「ビブラートがとても良かったです」と書いてくださっていたので、絶対にビブラートを沢山出していこうと思っていました。震えでみんなを吹き飛ばすぞという意気込みでした。
■場面によって「ハー」の強さも違いましたね。
そうですね、「このシーンはめちゃくちゃイライラしているんだろうな」とか考えながら、そういう場面では口から火を出すくらいの気持ちで演じていました。
■アフレコで印象に残っていることはありましたか?
スタッフの皆さんがちいかわにまつわる食べ物を沢山入れてくださっていたので、テストと本番の間にキャストの皆さんと話しながらご飯を食べたことが印象的でした。ちいかわ役の遥ちゃんと、「最近学校ではどう?」とか世間話もしていましたが、ちいかわの声で話してくれるのでほっこりしましたね。2回目のアフレコの時にはセイレーンの歌声を聞いて「すごいですね! 喉は大丈夫ですか?」って感想を伝えてくれたり心配してくれたりして嬉しかったです。
■「セイレーン編」全体を読んだ時の印象や、セイレーンの印象はいかがでしたか?
最初に原作を読んだときは第三者目線だったので残酷で怖いという印象でしたが、演じてみたらまっとうなことしかしていないなと思ったんです。仲間を守るためにごくごく当たり前に突き進んでいると言いますか、友達を大事にしているし、思いやりのある優しい子なんじゃないかと思います。今回はたまたまぶつかってしまったり、それゆえに攻撃しなくちゃいけなかっただけで、同じ種族だったら友達になれるのではと思いました。

■アクションシーンに関してはいかがでしたか?
ラッコ役の内田さんとは一緒にアフレコできなかったのですが、おなじみの声なので脳内で再生しながら「絶対に勝ってやる!」という気持ちで戦っていました。アフレコのほかに、後日トクマルシューゴさんの指導で歌での戦いのシーンを録ったのですが、レコーディングの時には音楽がほぼ出来上がっていたので、映画版ならではの臨場感のある音楽を聴きながら挑めたので勢いよく戦えました。
■セイレーンのビジュアルにはどういう印象をお持ちでしたか?
最初は可愛いと思いつつも、体は大きいし、目に光があるのかな?この目の先に何が写っているのかな?とちょっとした恐怖感はありました。
■ティザービジュアルが解禁された時、水面にセイレーンが写っていることでざわつきましたね。
反響が凄かったですね。可愛いちいかわ達が船に乗っていると思ったら海の中に……(笑)。迫力がありました。
■映画では映像美も特徴的です。
映画ならではだと思いますし、島の情景が凄く素敵で、モモンガと古本屋さんが海辺を走っているシーンも印象的でしたし、テレビアニメではなかなかないシーンも多くてワクワクしました。
■様々な音楽も印象的ですね。
映画映えする壮大さがあって、聴いただけでワクワクするような曲が多いですよね。同じメロディーでも色々なパターンがあって、楽しみな気持ちが増しました。
■映画で楽しみにしているシーンはありますか?
セイレーンとしては、登場する時の場面です。その時に歌っている歌はちゃんと歌詞があるわけではなくハミングのような感じで怪しい雰囲気から始まるのですが、資料をいただいた時からいい意味で怖いと思っていたので、その音楽と船に乗っているちいかわたちがどんな風になっているのか楽しみです。個人的にはみんなの合唱シーンが楽しみですね。

■鈴木さんは最近ちいかわグッズを集めているそうですが、ちいかわの好きなところはどこですか?
健気で優しいところがかわいらしくて好きです。でも、アフレコでシーサーちゃんがとてもかわいくて好きになりました。
■「ちいかわ」という作品の魅力はどこにあると思いますか?
可愛らしさと、それだけではない原作の奥深さのバランスが絶妙だからこそ愛されているのかなと思います。ちいかわ達の誰かに共感するポイントがあるのもいいですよね。私はビールが好きなので、くりまんじゅうさんのシーンも「わかるわかる」って思いながら見ています(笑)。ちいかわ達が頑張っている姿を見ていると、自分も頑張ろうって思えるのも凄いです。
■このインタビューは鈴木さんの出演情報解禁の直前に行っていますが、今の気持ちはいかがでしょう?
早く大声で言いたいという気持ちがあります。私は子供向けアニメに沢山出演したいという気持ちがあるのですが、「ちいかわ」はまんべんなく愛されているけれど、小さなお子さんたちからも凄く愛されている作品なので、観てくださった方がセイレーンを観た時にどう思うか楽しみにしています。
■最後に映画を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。
私も皆さんと同じく楽しみにしている一人です。原作から応援してくださっている人たちは島二郎やセイレーンの登場を楽しみにしてくれていると思うので、そのキャラクター達をもっと好きになってもらえるよう私自身も心を込めて演じたので、この夏は一緒にセイレーンを応援していきましょう、そしてちいかわの映画を沢山観ましょう!
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